ANA 成田-ホノルル半年ぶり 再開初便に27人

全日本空輸(ANA/NH)は10月5日夜、成田-ホノルル線の運航を再開した。ハワイへの赴任や留学、在住者の一時帰国向けに、月内に2往復のみ運航する。同路線は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により3月から運休しており、およそ半年ぶりの再開となった。
10月のホノルル行きは5日と19日、ホノルル発は6日と20日に運航し、ボーイング787-9型機(3クラス246席:ビジネス40席、プレミアムエコノミー14席、エコノミー192席)を投入する。ホノルル行きNH184便は成田を午後8時10分に出発し、午前8時45分に到着。成田行きNH183便は午前11時35分にホノルルを出発し、翌日午後2時50分に着く。
 再開初便となった5日のホノルル行きNH184便(787-9、登録記号JA893A)は27人(うち幼児0人)が利用。成田空港第1ターミナルの51番駐機場を定刻より12分早い午後7時58分に出発し、A滑走路(RWY34L)を午後8時14分に離陸した。現段階での予約状況は、6日のホノルル発が60人以上、19日のホノルル行きは30人程度だという。
 ANAのホノルル線は通常、成田から1日2往復、羽田から1日1往復運航。成田線には総2階建ての超大型機エアバスA380型機(4クラス520席:ファースト8席、ビジネス56席、プレミアムエコノミー73席、エコノミー383席)を、羽田線には787-9を投入している。現在は新型コロナの影響により3月25日に成田へ到着したホノルル発NH181便(A380、JA381A)を最後に運休し、787-9で約半年ぶりに再開した。A380の投入再開時期は未定となっている。
 日本とハワイを結ぶ路線は、大幅な供給量減が続いている。ANAのホノルル線は、10月の成田線のほか、11月には羽田から2往復計画。日本航空(JAL/JL、9201)は8月1日から、羽田-ホノルル線の臨時便の運航を開始。8月は4往復運航し、9月と10月は羽田から2便、ホノルルからは羽田と関西に1便ずつ運航する。また、JAL系LCCのZIPAIR(ジップエア、TZP/ZG)の西田真吾社長は、成田-ホノルル線は計画通り冬ダイヤ期間の就航を目指す考えを示している。
 ハワイアン航空(HAL/HA)は10月1日からホノルル-成田線の旅客便を、週1往復で再開。デルタ航空(DAL/DL)は、就航が延期となっているホノルル-羽田線を12月に開設する。
 ハワイ州政府は9月1日から、すべての渡航者に旅行情報や健康情報のオンライン登録を義務付けている。「セーフ・トラベルズ・アプリケーション(Safe Travels Application)」は州外からと隣島間の全旅行者を対象とし、渡航の24時間前までに事前登録が必要となる。
 10月15日からは、渡航72時間前に受けたPCR検査で陰性だった場合、義務付けられている14日間の自主隔離が免除となる。

20.10.6
出典:Aviation wire

コメントは受け付けていません。