ビンタン島とシンガポール PART2 ゲーリー・プレーヤーとリア・ビンタンゴルフクラブ

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1枚目:南海のゴルフミューアム オーシャンブルーNO.1ホール(507M/PAR5)
2枚目:オーシャンブルー NO.7ホール(473M/PAR5)
3枚目:緊張のセカンド!オーシャンブルー NO.8ホール
4枚目:名画との戯れ…。オーシャンブルー NO.9ホール
ALL Photos by T.SHIMAZU

南の島のスーパースターに挑戦の3人目はG.プレーヤー。シンガポール資本の第三セクター・Keppel Land co.が海岸線の丘陵地にゆったりと展開する、オーシャンブルー・オーシャングリーン・フォレストの各9ホールからなるRIA BINTAN GOLF CLUB(27H 9,323M P108 ‘98年開場)は、とても美しく仕上げられていた。

ケッペルランドは中国は雲南省昆明のSPRING CITY RESORTで、J.ニクラスとR.T.
ジョーンズJrをマウンテンコースとレイクコースに擁して、見事な36ホールを完成させている実績(‘99 USゴルフダイジェスト誌アジアNO.1コース)を誇るが、アジアゴルフマンスリー誌2000大賞受賞のここリア・ビンタンも南海の自然と人工美を美しく調和させた魅惑の27ホールであった。

バミューダーグリーンやゼブラカットのフェアウェイコンディションも抜群、プレーヤー得意の無数の深いバンカー(FORTRESS BANKER)は、まるでハサミで角刈りにしたかの如くエッジがシャープにカットされ真白い砂とのコントラストが鮮やか、日本でも滅多に見られない光景だ。

大きな池のハザードが連続するオーシャン・ブルーコース、7番ホールからビーチ沿いにメモリアルホールが続く。BLACK TEEから362M(396Y)の8番ホールは230~250Y付近で左に直角にドックレッグ、高低差14Mの海風が舞う半島の如く海に突き出た小さなグリーンめざして、左足下がりのアプローチショットの緊張感がたまらない。トップボールのグリーンオーバーはほとんど白波の餌食となる…。
ティーショットからのクラブ選択とショットメーキングがシビアに試されるアジアのベストPAR4ホール(前述アジアゴルフマンスリー2000)のひとつだ。

9番ホールは海越えのPAR3、ハワイ島のマウナラニサウスコースNO.15やグアム・マンギラオのNO.12を超えるBLACK TEEから152M(166Y)の美しいホール。

「ショットとは、設計家の描いた<未完のキャンバス>に四次元の白い弾道の軌跡を描いて、作品を完成させる作業である。」

ある著名なゴルフエッセイストの言葉を思い出した。

数多くの名画が掲げられた南海のゴルフミュージアム・リアビンタンGC、高く低く右から左から、それぞれの感性を総動員して自在に絵筆(!)を走らせてみたいものです。

国家・民族・文化・宗教を超えてゴルフは相互理解の世界共通語。

南ア出身のゲーリーの美学とチャイニーズ・マレー・インドネシアンの混成チーム、ケッペルランド・スタッフのコース造りの情熱に感動。南シナ海の白波と青く澄んだ湖面に南国の太陽がまぶしく輝いていた。

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