マレーシア 入国規制の緩和政策、国から地域に対象限定

 マレーシア政府は、新型コロナウイルスの感染抑制に成功している国・地域間で入国・入境規制を緩和する「トラベル・バブル」について、当初の政策を変更する。対象を感染リスクが低い「グリーンゾーン国」から、さらに限定した地域に絞り込む。12日付地元各紙が伝えた。
 政府はこれまでに、シンガポール、オーストラリア、ブルネイ、ニュージーランド(NZ)、日本、韓国の6カ国をグリーンゾーン国に指定。各国と協議を進め、トラベル・バブルを実現する考えを示していた。
ナンシー・シュクリ観光・芸術・文化相は11日の国会答弁で、「オーストラリアやNZでは再び新型コロナの感染が拡大しており、国として一括で安全かどうかを判断することは現実的でない」と指摘。オーストラリアを例に、新型コロナの感染が再拡大している東南部のメルボルンを対象から外し、感染リスクが低い西部のパースを「グリーンゾーン」に指定する考えを示した。
トラベル・バブルの実現は、相手国もマレーシア人の入国を受け入れることが条件となる。観光・芸術・文化省は、保健省、外務省とともに実現に向けて協議を続けていく。  一方、ヒシャムディン外相は11日、英国政府がマレーシアをブルネイとともに「安全国」に指定したと公表した。11日午前4時以降に英国に入国したマレーシア人は、14日間の自宅待機を免除される。

20.8.13
出典:NNA

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