VOL.1 フィル・ミケルソンはマスターズでは永遠に勝てない?

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10TH “Camellia” / 16TH “Redbud”

今年のマスターズもサウスポーには微笑まなかった。

オーガスタが右利きのフックボールが有利なのは周知の通り。ジャンボがどうしてもフックボールにこだわったのも、マスターズの夢を捨てきれなかったからだと言われている。

オーガスタを初めて訪れてまず驚かされるのが豪快に打ち降ろしていく1・10番ホール、登って上がってくる9・18番の高低差だ。そして次にボビー・ジョーンズとアリスター・マッケンジーはどうしてこれ程迄にフックボールにこだわったのか?18番を除いてはアーメンコーナーを含むほとんどのホールが右から回す方が有利な大胆なレイアウトだ。

今年の最終日、ショットメーカー ミケルソンもプレッシャーの異なるサンデーアーフタヌーンとなると話は別。10・11・15番ホールを苦手なスライスボールで攻めて木に当て、16番のパー3ではタイガーとほとんど同じ場所に落下したにも拘らず、右から回したタイガーはグリーンの傾斜に添って2段グリーンの下に戻り、左から回したミケルソンのボールはそのまま止まって、3パットの明暗の差が勝負を決定的にしてしまった。

TBSの美しい映像でも判りにくい実際のコースレイアウトと球筋が、華麗なる勝負の彩に与える多大な影響を実感できるのも本物観戦の魅力だ。

96年オラサバルがチタンヘッドで勝利するまで、オーガスタではボールを曲げ易いパーシモンが全盛を誇ったのも納得が行くというものである。

さすがのミケルソンも残念ながら、「マスターズでは永遠に勝てないのかもしれない」と思った。

VOL.2 水曜日のパー3コンテスト

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水曜日の午後から行われるマスターズ伝統の“パー3コンテスト”親子コンビのキャディーが楽しい

日本のゴルフメディアは、なぜこんなに素晴らしい情景を伝えないのだろうか?

毎年水曜日の午後から行われる恒例の「パー3コンテスト」のことである。

本コースに隣接して1958年にクリフォード・ロバーツとジョージ・コブスによって造られた9H 1,060Y P27、スタジアムコースの元祖の様な美しいコースでは1960年に第1回大会(優勝サム・スニード)が開催され、歴代優勝者にはA.パーマー(’67)、T.ワトソン(’82)、R.フロイド(’90)、V.シン(’94)など本大会優勝者も数多く含まれている。

日本選手も青木功プロ(’75,’81)が2回、中島常幸プロは’88に優勝、コース脇の銘版にその名が刻まれている。

日本には「パー3コンテストの優勝者は(その年の)本戦に勝てない。」というジンクスばかり伝えられるのでマイナーなイベントのように思われるが、見ると聞くとでは大違い、アメリカ全土から集まった大ギャラリーがポータブルチェアを朝からグリーンサイドに並べて陣取る中、J.ニクラス、A.パーマー、G.プレーヤー、そして今年は4つのホールインワンの新記録が出るなど、明日からの熱戦を控えて、フリー撮影・サインOKなどファンサービスの心温まるエキジビジョンイベントが繰り広げられた。

そして何よりも感動的なのは、昨年はF.カプルスやD.ラブⅢ、C.スタドラー、尾崎直道が、今年はM.カルカベッキア、C.ディマルコ、D.ポールソンなど、恐らく4・5才~10才位であろうか、自分の子供達に例の〝ツナギ〟を着せてキャディーをさせていたあの情景だ。

日本ゴルフ界の衰退、ジュニア育成など叫ばれて久しいが、あの親子の心温まる映像をスコア至上主義の日本のゴルファーに、お茶の間の話題に、ゴルフの本質・世界のゴルフ観のひとつとして、どうしても紹介して欲しいもののひとつである。

大ギャラリーの拍手喝采を浴びながら、あの選手達の子供達が偉大なる父親の背中を見つめて手伝いする様は、日本人のゴルフ観を大きく変えることになると思うのだが…。

パー3コンテストとは?

マスターズ水曜日、午後から恒例のパー3コンテストの第1回大会はサム・スニード優勝の1960年にさかのぼる。本コースに隣接して1958年にCLIFFORD ROBERTSとGEOGE COBBによって造られたコースは 1,060Y PAR27,70Y(NO.2)から140Y(NO.6)まで、2つの大きな池を囲んで元祖スタジアムコースが広がる。本コースと同様トーナメント開催時期のみの使用となるのでコンデションも素晴らしく、白とピンクのドックウッド(和名 ハナミズキ)が咲き乱れる美しいコースだ。

日本には「水曜日の優勝者は本大会には勝てない」というジンクスばかり報道されるのでマイナーなイメージに伝えられているが、〝見ると聞くとでは大違い〟世界中から集まった大ギャラリーの中、ほとんどの有名選手が参加して、フリー撮影、サインもOKなど心温まるファンサービスイベントが繰り広げられている。

歴代優勝者には1960、1974年のS.SNEED、1967年 A.PALMER、1982年T.WATSON、1990年R.FLOYD、1994年V.SHINGH、1997・98年S.LYLEなど本大会優勝者も含まれる。 日本からも青木プロが1975・1981年の2回、中島プロは1988年に優勝、コース脇の銘版にその名が刻まれている。

第42回大会の今年は4月4日(水)に開催され、DAVID TOMS がホールインワン(NO.3)を含む5アンダー、22ストロークで優勝。D.CLERKE(NO.2)、S.VERPLANK、C.PERRY(共にNO.9)など、4つのホールインワンは大会タイ記録となった。

VOL.3 『 I NEED BADGES. 』

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2001.4.5 (Wed) の正門ゲート『I NEED BADGES.』

マスターズの開催されているオーガスタ周辺のホテルに泊って車で会場に向う道すがら、会場に近づくに連れて沿道に「I NEED BADGES.」の看板(ステッカー)を持った人影がやたら目に付いてくる。

いつの頃から SALE がNEED になったのであろうか、実はマスターズ名物・入場券の「ダフ屋さん」なのである。

一般ゲートの正門前、MASTER’S PLAZAのサインポールの下に集う(?)彼らの数は月曜日から20~30人は下るまい。パトカーサイドに立っているお巡りさんがそ知らぬ顔で見守る中、ゲート前交差点をはさんで、手を挙げて指1本がおおむね$100、月・火曜日で2~3本、水曜日になると4~5本というところか。月曜日$16、火曜日$21、水曜日$26の正規入場券が、町を挙げての年1回のお祭りとはいえ何十倍ものプレミアがついて正々堂々と売られている様子にはやはり驚かされる。

タイガーのメジャー4連覇のかかった今年のマスターズ。木曜日から最終日までの4日間の通し券=BADGEは、$7,000を越えたという。まさに市場価格(マーケットプライス)の国アメリカなのだと変なところで感心してしまった。

抜け道もある。実は今年の火曜日はサンダーストームのため午後1時頃迄クローズとなったのだが、再開後帰り際のギャラリーから買ったボクのチケットはなんと$20。

まさにもうひとつのアーメンコーナーである、ご健闘を祈る…。

投稿日:   作成者: admin   カテゴリー: スタッフブログ

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